ピティナA1級 ポルカ
ピティナA1級課題曲 ポルカについて書いてみます。
ポルカとはチェコのボヘミア発祥の民族舞踊でチェコからポーランドに渡り世界中に広まったダンスです。
とはいっても私たちに馴染みがないですよね。
日本ではR.A.D(ロイヤル アカデミー オブ ダンス)という世界最大のバレエ教育機関で学ぶことができます。
ポルカはキャラクターダンス(民族舞踊)のクラスでレッスンされています。
音楽はロシア、ポーランド、ハンガリー、ルーマニア等のものをピアノで演奏します。
アクセントのついている箇所で 手拍子をしたり
(写真はネットからお借りしました) かかとで床を踏み鳴らしたりもします。
クラシックバレエのような大きなジャンプはしませんが スキップのような軽いホップがあります。
片足で蹴って同じ片足で着地するのがホップです。
楽譜出だしのピンクの所はちょうど自分の体がホップして軽く宙に浮いていることを感じるといいと思います。
速く弾くことだけにとらわれているとこの空間を感じずにつまったようになってしまい踊るリズムではなくなってしまいますね。
オレンジの16分音符は1拍目の裏の拍になりますから 前のスタッカートで跳ねた指を上から落とすようなタッチにならないように呉々も注意したいものです。
踊りでいうとちょうど空中でササッと足先を動かすイメージでしょうか。
ですから重い音は禁物です。
黄色のアクセントはすべて弱拍です。
民族舞曲にはよくあるパターンです。
弱拍のアクセントは踊りでは床を踏んだりして動きを止めますが 音楽では下から突き上げるような音色になると雰囲気がでると思います。
3段目の左手は和声が進行している分 動きをつけて広がるようにすると自然にfになると思います。
f=強く と感じてしまうと動きが重くなったり広がりもなくなってしまうかもしれません。
同じく3段目右手の2箇所のテヌートは その音をよく聴くようにすると伸びやかな音になりあわてなくてすみます。
左手全般の伴奏の練習の仕方は 分散和音にしないで3和音のスタッカートで練習します。
同時に3つの音が鳴らせる神経が整ってから分散和音にした方が指先が速く反応できているので結果粒が揃うと思うからです。
そしてpの時はできるだけキー(深さ)の中でスタッカートできるように。
キーから指が飛び跳ねれば跳ねただけテンポは遅くなるし弾きづらくなります。
この曲を小学1〜2年生が弾くのかと思うと改めてピティナのハードルの高さを痛感した次第です。
少しでも参考になればという気持ちから書かせて頂きました。