タイの後の弾き方は
今日は「タイ」について気になったことを書きたいと思います。
小学校低学年の生徒さんがやっているバッハ アンナ・マグダレーナのためのクラヴィーア小曲集 17.メヌエット
4分音符のタイの後の弾き方は何を注意したら良いでしょう?
よく「タイの長さを感じて」と言いますが、それだとただカウントするだけになってしまうことが多いです。
勿論アバウトになってしまうよりカウントした方が良いのですが、大抵の子は長さだけカウントしてその後の音は気を配らずに「ドン」と弾いてしまいます。
そう言うと
「では小さく弾くのですか?」
となる…
大きいか小さいか…それだけの判断は悲しいなぁ。。。。
結果的にはそう聞こえるかもしれないのですが…
強弱だけの判断では仕上がりが大きく違います。
ではどう注意するか
「タイの音が減衰したのを聴いてそれを繋ぐように弾く」
というのはどうでしょう?
多分ドスンとは弾かないはず
そしてタイの後の音は3拍子の弱拍になっていますよね。
ドスンと弾いてしまったらそこが強拍のように聞こえてしまい3拍子のリズムも狂ってしまいます。
減衰したタイの音を聴いたのち、音量はそれを繋ぐように、
拍は弱拍を感じて軽くしかもレガートに
これでかなり変わります。
バレエを習っている子には弱拍は空中での足さばき
ヴァイオリンを習っている子には弱拍は上げ弓
と言うとイメージし易いみたいです。
上記のバッハの場合右手に継いで左手親指でも同じようにしないといけないので、
初心者にとってはかなり難しいです。
タイは今私が練習しているショパンバラード4番にも沢山出てくるので生徒共々気をつけないと!!
ピアノ教室 メゾフォルテ