流れない、止まっている、の解決策
週末に大人の生徒さんが無料体験レッスンにいらっしゃいました。
持ってこられた曲はベートーベンソナタop110 no31の3楽章でした。
また随分難しい曲を持って来られたものです。
お悩みは「音楽が流れない、止まっているように聞こえる、と指摘され自分ではもう限界を感じてて」
とのことでした。
パッと思いつくだけでも二つ問題点が見えます。
まずは① 和音を縦に見ていること
例えば(例えですよ)ドミソ→ドファラ→ドミソ
と弾くとします。
これをドミソという和音のかたまり、次はドファラという和音のかたまり、で見ていませんか?
ソーラーソ
ミーファーミー
ドーレード
と、3声部に感じている人は音楽が横へ流れます。特に持って来られた曲は、です。
② 拍を無視している
体験で弾かれた曲は8分の6拍子
例えば下記の左手のピンクの部分
ここはテーマですけどテーマだからってただ強く弾けばいいというものではない。
よく見るとテーマの出だしは8/6拍子の裏の拍から始まってますよね。
そこを無視して全部同じように感じてるとすべてが強拍になってしまって音楽は止まって聞こえます。
いつも体の中で拍を感じてないとね。
8/6拍子の場合左右にスウィングしているように感じるといいかもしれません。
1.2.3で右に揺れたら
4.5.6で左に戻ってくる感じです。
いつも一定の揺れの中で音楽は流れているのです。
そのようなアドバイスをしたら
「バッハ平均律もみて下さい」とおっしゃり終わったら2時間たっていました(笑)
夏にピティナのグランミューズに出たいとおっしゃるのでそちらもお手伝いさせて頂くことになりました。
私 やったことのない曲なのでこれから勉強です