親指から親指の運指に要求されること
ブルグミュラー25の練習曲 9番 狩
左手の伴奏で ラドソからファで閉じるフレーズ
写真の赤いドットの箇所
運指を見てみると、ソ→ファ は 1→1 親指から親指 です。
これはここで親指のフィンガーレガートを要求されています。
ただ運指と音だけ正しければレガートができるわけではありません。
親指が独立していること&しなやかに動くこと、この2つを兼ね備えていないと難しいです。
ではどうしたら親指から音が繋げられるでしょう。
ソをタッチしたらそのままキーの奥へ少し滑らせて ファのキーを奥から手前に弾きます。
(赤い線は親指の軌道を描いたものです)
この間 指はキーに触れたままです。(ここ重要)
次の写真のように上から2回下に叩くようにするとレガートはつくれません。
親指のコントロールは5本の指の中で最も難しいといっても過言ではないと思います。
ブルグミュラーに進む前にこのような訓練をされていない場合はここをレガートで繋げることは困難です。
その場合は次のような運指に変えてレガートに繋げてフレーズを閉じることをお勧めします。
ソ→ファ 1→2
1から2 でしたら初心者でも音を繋げることはできますね。
先日大人の生徒さんで親指のレガートが難しそうな方がいらしたのでこちらの運指に変えました。
子供の場合はここにくるまでに親指の使い方は何度も練習しています。
ただ他の4本の指は独立していても親指の関節だけは内側に入ってしまう生徒さん、親指が硬すぎる生徒さんは苦戦しています。
このような所まで要求するとブルグミュラーはかなり難易度が上がります。
でも細かい処理まで気を配れるようになると音楽的になり演奏の質も上がります。
是非トライしてみて下さいね。
ピアノ教室 メゾフォルテ