ピアノコンクールからの卒業
2010年に今の師についた時、同年代の生徒さん方が当たり前のようにコンクールを受けていました。
「皆さん勉強の為に受けているのよ。
それにこの年代になると、受けられるコンクールは限られているから」
と、言われたのが日本クラシック音楽コンクール(通称クラコン)でした。
私は全く自分には関係のないこと、という感じでしたが、皆さんがやられているなら、ぐらいの軽い気持ちで受け始めたのが2011年でした。
それからクラコンは7回、途中バッハコンクールを1回受けました。
クラコンは夏に予選が始まり、10月に本選、全国大会は12月です。
1年の約5〜6ヶ月はコンクールシーズンです。
その間 メンタル的なモチベーションを保ち続け、生徒さんがレッスンで咳き込めば、染ったら大変!とヒヤヒヤしながら体調を管理。
本選は教室の発表会と重なり、全国大会はクリスマス会と重なり。
自分の練習をしていれば、教室の準備をしなきゃ!とイライラしたり、教室の準備をしていれば、こんなことでは受からない!と焦ってみたり…。
生徒さんのレッスンが終わりお腹が空いていても、練習時間確保のために冷蔵庫からすぐに食べられるものをお台所で立ち食いしてレッスン室に戻るなんて、しょっ中で。
「お母さんにご飯を作ってもらいながら練習できる若者はいいわよねー」
なんて毒づいてみたり。
思い返してみるとなかなか過酷でした。
受け始めた時はまだ50代 。
それなりに元気でしたが、さすがに還暦を過ぎたら半年体力を維持するのはしんど過ぎて、昨年のコンクールを最後に卒業することにしました。
この10年毎週レッスンに通い勉強してきたことや、コンクールを受けてきた経験は、今後の指導で活かし生徒さんのお役に立てるように努めて参りたいと思っています。
クリスマス会が終わり、かなりゆるゆるな日々を過ごしながら終わったんだな、と安堵しています。
このブログを通して、自分のコンクールの不出来や不甲斐なさを告白しながらも書くことで奮起し、また皆さんに読んで頂くことが励みになりました。
長い間お付き合い頂き本当にありがとうございました。
本年は生徒さんの指導に力をいれながらも、新しいことに挑戦したくなるかも。。とチラッと思ったりもしてます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
ピアノ教室 メゾフォルテ