ドレミファソラシドからやるのですか?
秋に入会した生徒さんのお母様からこんな質問がありました。
「ドレミファソラシドからやるのですか?」
こちらの生徒さんはピアノは初めてですが、バイオリンをずっとされていらっしゃいます。
バイオリンは最初に音階を習うのかしら?
「ピアノの場合 音階は親指をくぐらせるので始めてすぐにはしないのですよ」
と申し上げたらびっくりされていました。
それで今日は親指をくぐらせる時のポイントを書いてみます。
わかりやすいように、ハ長調の音階
「ドレミファソラシド」
で説明します。
右手 ミ→ファ
3の指から親指へくぐらせる時、皆さんはどうされていますか?
鍵盤(水平)に対して指をやや垂直に立てて、
その中にくぐらせますか?
第3関節(こぶし)を高くして、トンネルを作って、その中に親指をくぐらせようとしている写真です。
ピアノを始めて最初に指の独立を習うので、これは一見とても良いタッチに見えます。
では下記の写真はどうでしょう。
ちょっと角度が違いますよね。
向かう方向にちょっとこぶしを倒しています。
3の指が倒れている分、トンネルの高さはなくても開口部が広くなっているので、
親指がスムーズに移動できます。
弾きやすくなった上にレガートで弾けます。
このようなタッチだと親指をくぐらせるというイメージはなくなります。
でもまず10指が独立してから習得した方が良いかな、と思います。
音階だけでなくアルペジオの時もこの方法だと弾きやすいと思うので是非試して下さいね。
左手も同様です。
ドシラソファミレド
ラ→ソ
3→1
この角度をちょっと倒すと
微妙な差ですが生徒たちもこちらの方が弾きやすいと言ってます。
ただ繰り返しますが、独立ができていないのに倒すことを教えてしまうと、手の平全部が潰れて崩れてしまいます。
指の角度を変えても支えていられるようになってからにしましょう。