千葉市花見川区幕張のピアノ教室 あなたの演奏を劇的に変えるメゾフォルテ

千葉市花見川区幕張のピアノ教室 あなたの演奏を劇的に変えるメゾフォルテピアノ教室

最初に脳にインプットされた譜読みは

2~3ヶ月先に人前で弾かなければならない本番があるとします。
あなたはまずザーッと弾けるようにして暗譜をしてからゆっくり細かく見直していくタイプですか?
それとも最初の1フレーズから音や運指は勿論のこと、どんな質の音を出したら良いのか、そのためにはどんなタッチが良いのか、
和音はどのバランスでどう掴んだら一番効果的か、等始めから細かくみていくタイプですか?

私が学生の頃はどっちが先かなど全く考えもせずとりあえず最後までバーっと弾けるようにしてからレッスンで直された所だけ直していくというなんの拘りもポリシーもないタイプでした。
おまけに暗譜ができないまま本番を向かえてアタフタしている悪夢を見て慌てて暗譜をする始末あせるあせるあせる

でも今は最初の譜読みの仕方がいかに大切かわかります。

わかりやすい例えでいうと
子供が新しい曲を1週間で譜読みしてきます。
音を読み違えてきて注意してその場では正しく弾けても翌週になったらまた涼しい顔して元の間違った音で弾いてくるっていう経験ありませんか?
楽譜には赤ペンで大きくバツしていてもねプンプンガーンしょぼん

後から入れ直した情報はいくら上書き保存したところで元のファイルが残っていると思います。
脳が意識している時は上書き保存された情報で弾けてもちょっと意識が外れると元の情報が出てきてしまいその両方が出たり入ったりを繰り返す気がします。

これをもう少しレベルアップした体験を私もしました。

昨年のコンクールで弾いたベートーベンop110の1楽章は趣味の方でも容易に譜読みも暗譜もできる曲です。

私も始めバーっとひと通り弾いてまず暗譜をしました。暗譜という安心を手に入れてから細かく見直していこうとしたのです。

でも細かく入れ直したつもりのものがどうしても最初に譜読みした大雑把な感じが出てきてしまうのです。

たとえミスタッチなしで弾けたとしても音の質や解釈に至っては全く問題にならないほどレベルは低かったですね。

これに比べて2年前に弾いた同じくベートーベンop110-3楽章は最初の譜読みからしっかり細かくみていきました。
内容も濃いし3声になる所も多いので大雑把になどできなかったのです。

最後まで譜読みをするには時間がかかりましたが仕上がった時の質はこちらの方が断然良かったと思います。
どちらもコンクールが終わった曲ですが1年前のものより2年前の方が良い状態を保っています。

単に私の経験からだけですがやはり譜読みの始めに脳に刻まれたものが最後まで残る気がします。

大人になってから人前で弾くときは何より暗譜が心配という声も聞きます。
確かに暗譜ができていれば安心ですしその後焦らずゆっくり直していけます。
私もそうできると思っていたのですが…

皆さんはどうされていますか?

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