千葉市花見川区幕張のピアノ教室 あなたの演奏を劇的に変えるメゾフォルテ

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逆ギレした生徒

新しく入会した生徒は肩も腕もガッチリと力を込めてその上 脇と肘をギュッと内側に閉めて弾く子でした。
こういう弾き方に慣れてしまっているタイプは弾いてきた年数以上経過しないと弾き方を直せないというのが私の定説でした。
音の質を求めるなんてできるはずもなくともかく、弾けば弾くほど故障の原因になってしまうこの弾き方をなんとかせねば、と焦りました。
「長袖を着ている部分は柔らかくでも袖から出てる手の甲と指先はしっかりさせて」などと毎週繰り返し
そしてある日「指先はフニャフニャさせないでもっと蹴って!」っと言った瞬間に「やってます‼︎」と大声で逆ギレされてしまいました…

あぁ
でもわかるのよね…

私も自分のレッスンを受けている時師と同じことを思ってそうならないように気をつけて弾いていても「そうなってるよ!」って言われると
「えぇ~ やってるのになぁ…」と心で呟いていますもの。
やっていると思っていても音に反映されていなかったらやってないことなのよね。
という言葉は呑み込んで…
だってその時もうこの生徒は腰も背中も丸めて肩も落としてかろうじて指先だけ鍵盤に乗せてるというヤル気なしオーラ全開にシフトしてました。
背中からはグレーの色が空気もおも~

私もシフトチェンジ
この生徒さん凄い読書家なんです。待ってる間も1分1秒惜しまず本を読んでいます。
そこで「この曲をイメージして物語を作ってみない?」と提案してみました。
本当はこういう指導法はやりたくないのです。子供ならまだいいのですが大人がこれをすると凄く独りよがりな表現になってしまって譜を忠実に読むという所から遠ざかってしまうので…
でもこの際 全然違う方向から攻めるしかないかな…と。

すると1週間後「物語は書けなかったけどマンガを描いてきました」と1小節ごとにコマが進むほどていねいに描かれてて「優しい女の子を想像してストーリーを考えた」とのことでした。
「マンガ面白いね、よく描けてるね」と褒めてから弾いてもらうと
なんと驚くことにあのガッチガチだった腕が柔らかくなっているじゃないですかビックリマーク
当然音も柔らかくなっています音譜
たった1週間でこれ程変われるの!?
優しい女の子を想像しただけでこんなにスッと力も抜けたんだビックリマーク

自分の長年の経験から生まれた定説もぶっ飛ばしてくれたこの生徒に乾杯クラッカー

今も時々マンガ描いてきます(笑)

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