譜読みの前に
発表会の曲を譜読みする前にみんなに伝えていることは
1. 私が決めた所より先に自分で進めないこと
まず最初のテーマが終わる所で区切るので、大体16小節ぐらいか あるいは短いと8小節ぐらいです。
最後までどんな曲か弾いてみたい気持ちはわかりますが。。我慢してね。
2. 片手づつ練習して許可がでるまで両手では弾かないこと
片手で弾くということは横繋がりの音のバランスを聴きながら弾くということです。
ただつっかえないで弾ければいいということではありません。
片手でもバランスを聴けるようになっていると、両手になった時に縦のバランスもつくりやすいくなります。
3. 運指、音、リズムの間違いが数カ所あったら、その曲は諦めてもらうことを伝えます。
これは最初に間違って練習してきたものを、正しく直すのに凄く時間がかかるから。
その場では直っても帰宅後一人で練習する時に、元に戻ってしまうことが多いので。
間違いを直すことに時間を取られてしまうと、マイナスからゼロに戻すだけでその先プラスにすることが容易ではないから。
それだけ最初の譜読みは肝心だということです。
最初に出てきたテーマは何回か繰り返し出てくることが多いですよね。
まだたどたどしく弾いている段階で、全ての要素を入れて弾ける練習を身につけてもらいます。
そうすることで、その後に同じテーマや同じ音型が出てきた時に生徒自身が高い意識を持って練習してくれます。
全ての要素とは、基本的なことから音楽的表現までということです。
最初は時間がかかりますがこのやり方の方が、最終的には音楽的に質の高いものが出来上がると思っています。
次回はグルーピングの練習法を書きます。
ピアノ教室 メゾフォルテ