親指の行方
ミスタッチなく打鍵はできているものの、バタバタしていてレガートには程遠い、今回の原因は親指でした。
ピンクの○が親指です。
ラドファ を弾いてから親指を準備していました。
ドファを弾いている間、親指はボサっと動きを空中で止めているのです。
そして親指の打鍵が突っ込んでしまっていました。
これではダメです。
以前もご紹介した音の順番では準備しない方法を活用します。
親指を弾いたら次のドファを弾いている間に、次に親指で弾くラのシャープのキーの上へ移動させ待機していること。
弾いていない間も親指の動きは止めないのです。
そして決して指先が突っ込まずに、キーから音を拾い上げるような気持ちで、柔らかく指先を手前に動かす。
水色の矢印のように親指の行方を辿っていくことを意識します。
今日の生徒さんも何回か練習したら見違えるほど綺麗なレガートのフレーズになりました。
上級者の曲でも同じように対処します。
下記の楽譜はラフマニノフ前奏曲op23-5
黄緑の○が親指です。
親指は黄緑から黄緑へ行くんだ、と意識して、ファドを弾いている時には次の親指はもう待機していられる状態にしておくことがポイントです。
ピアノ教室 メゾフォルテ