耳でレガートをつくる 譜例
皆さんは
“ここはメロディなので繋げて弾きたいけど、その間に別の音を弾かないといけないから、繋げることはできないのよね”
と思ったことはありませんか?
今日いらした大人の生徒さんも、同じようなことがあちこちで起こりました。
ショパンバラード3番 をやっているのですが、例えばこちら
ピンクのマル、ラーシーミーレー がメロディなので繋げて弾きたい。
でも、その間にバスのソを弾かないといけない。
おまけに、そこでペダルも踏み替えなければならないので、最初のピンクのマル「ラ」はなくなってしまう。
でもそこにはスラーも付いてるし、一つに繋げて歌うように弾きたい!
さぁ どうしたらよいでしょう。
物理的に手を押さえてられない、他の音が途中で入る。
こんな時こそ 頼りは「耳」です。
最初のラーの音を耳に中に残して(実際には音はなくなってしまっているけど)、耳の中で鳴らし続けて次のシーの音を弾きます。
ドソラの音が繋がるように次の和音も選んで弾くのです。
なるほど!
と、頭では理解できても上手く弾けない時は
水色のバスの音「ソ」 を左手で、ピンクの和音を右手で、ピンクの和音はレガートに繋がるように歌いながら、弾いてみて下さい。
その右をお手本にして、左手で水色もピンクも弾いてみます。
水色はバスの音だけど、この場合ピンクの音を耳の中で鳴らし続けてね。
この方法で今日の生徒さんも問題解決しました。
ちなみに今私がさらっている、ラフマニノフプレリュード Op.23-7 にもあります。
黄緑のラインマーカー、オクターブで「シーミーレ」を右手〜左手〜右手で弾きながらも、間に16分音符を弾くわけです。
こんな時も同じです。
物理的に手は離れてしまっても、耳の中で鳴らし続ける。
これ とっても大切なこと。
きっと皆さんがさらっている曲の中にもあると思います。
探してみてくださいね。
ピアノ教室 メゾフォルテ