ピアノ発表会選曲 真夜中の火祭り 平吉毅州 リズム攻略
平吉毅州さんの真夜中の火祭り
「発表会の曲 これはどう?」
と、小学校3年生のS君にすすめてみました。
と、小学校3年生のS君にすすめてみました。
男の子の選曲はやはり題名が大事ですよね。
女の子のような可愛い感じだと嫌だろうし。。
この曲は短調なのに単に暗いという印象はなく、8/6拍子なのにゆったりとたゆたうような曲でもなく、どちらかと言えば、前に突き進む力強さ。
それと何より変拍子のような独特なリズムが特徴です。
S君もこのカッコ良さに魅了されたのか、他のリストアップした曲を却下してこちらを選びました。
コンクールでもよく登場するこの曲はかなり難易度高いです。
S君は普通に趣味でピアノを楽しむレベルですからこの曲のハードルは高い!
でも普段からとても熱心な努力家。
こういう態度って教える側からするといざ発表会の曲を選ぶ時かなり参考にします。
色々なタイプの子がいますよね。
普段は練習しないけど発表会となると俄然練習する子。
普段もあまり練習しないし発表会になってものんびりしている子(汗汗)。
教える側はきちんと見極めて選曲しないとお互い大変な目に遭います!
普段からよく練習する子には少しぐらいハードルの高い曲をあげてもついてきてくれます。
S君なら大丈夫!
そう思って始めました。
前置きがかなり長くなりましたが、この曲をカッコ良く弾くコツは何と言ってもリズムです。
こんな難しい曲はやったことがないS君。
まず譜読みをする前にリズム打ちのみしました。
青いカッコ 2小節が2回(同じリズム)、リズムカードは左手で弾く拍です。
1. 拍を声に出しながら手はリズム打ち
2. ハートと星は同じ8分音符だけど拍の性質は全く別です。そこをリズム打ちだけでも表現できるようにします。
リズム打ちってただ両手を広げて閉じるという動作を想像すると思いますがそれではハートと星は同じになってしまいます。
赤い矢印のように↓と↑で音の向きを変えます。
ただ拍にはめ込むだけのリズム打ちではカッコよくは聞こえません(ピアノを弾いても)
3. 黄緑の点 3回は軽く短い距離で裏拍を感じながら手拍子
4. 青は2回連続なので2小節目の黄緑の点と
3小節目のハートが連続打てる(拍の性質を正しく)まで練習します。
このテーマリズムはD.Cがあるので全部で4回出てきます。
まずはこのテーマリズムがリズム感良く打てなければ左手は弾けません。
でもここでこの曲の独特なリズムを表現できればもう半分は上手くいったようなもの。
S君もこのリズム打ちだけで最初の1週間を費やしました。
たった1〜2分の短い曲でも人前で披露するレベルまで練習するって本当に大変なこと。
こうやって細かく準備をしその積み重ねでようやく当日自信を持って舞台に立てるのです。
今日は3年生のS君の準備を取り上げました。
皆頑張れ〜
ピアノ教室 メゾフォルテ