私の本番前語録 1.
発表会やコンクールなど本番を控えている時に、感じたり経験した私なりの言葉を載せます。
生徒さんには週替わりにスケッチブックに書いたものをレッスン室に置いて読んでもらっています。
「先生これは誰の言葉ですか?」って聞かれてしまい、なんか上から目線でごめんなさい。
ルビを振っても小学生には難しい内容ですが、私が師匠に注意されたことを数年経ってから、あの時の注意はこういうことだったんだな、と、やっと繋がるように、子供たちの頭の片隅に残っていてくれたら嬉しいです。
こだわって何回も練習したところは
暗譜を忘れることはありません。
ふだん無意識にサラッと弾いている所こそ
本番は忘れてしまいがちです。
そこが暗譜の怖いところです。
だからこそ全て意識を持って毎回練習するのです。
子供たちに
「暗譜はできてる?」
と聞くと、大抵の子は
「できています」
「暗譜はできてる?」
と聞くと、大抵の子は
「できています」
と答えます。
皆が言ってる暗譜は私から見ると、両手での動き、動作による暗譜です。
多分 家でボーッとしながら(脳を使わない)無意識に弾いていても手は動いてくれるので、暗譜はできていると感じるんだと思います。
でも本番舞台に立ったらかなり緊張しますよね。
弾いていながら
「あっ次の左手って何だっけ?」
「あっ次の左手って何だっけ?」
なんて頭をかすめた途端に手の動きがパタっと止まってしまって、いったい自分がどこを弾いているのか、どこから弾き直したらいいのか、頭真っ白になったことはありませんか?
動作だけで弾いているとちょっと緊張しただけでその動きはいつもと違って不自然になります。
そうなった時に動きだけでの暗譜は怖いのです。
難しい箇所は色々な方法で何回も繰り返し練習しますよね?
テクニック的に難しい箇所は弾き損じはあっても暗譜がわからなくなることは少ないです。
テクニック的に難しい箇所は弾き損じはあっても暗譜がわからなくなることは少ないです。
でも簡単で普段何事もなく弾いているところこそ、無意識に手が動いてくれているので本番は危ないです。
手が自動的に動いて音が出るその前に脳が次の音は何か言えるまでやっておくと安心ですし、片手だけでの暗譜も必須です。
また1小節メロディやバスの進行が変わっただけで元に戻って繰り返すのか、あるいは次の場面に移るのか、という架け橋のような箇所も確実にしておくと同じ所に戻ってしまうループに填まらなくてよいです。
教室では今、暗譜に取り組んでいて、在籍の長い子は暗譜=左手だけでもできるか、が身に付いていて自ら率先して取り組んでくれています。
成長してくれているなぁと嬉しく思う瞬間です。
ピアノ教室 メゾフォルテ